

なんでこのタイトルでタヌキの画像なのよ。

大切なのは袋の大きさだってお医者さんに言われてから、視点が変わったの。

あうあうま!(確かに立派!)
結婚して数年は夫婦の時間を楽しみ、時期を見て計画的に子作りに取り組む。子どもは2人できて、子ども部屋は…
そんな当たり前だと思っていたことが叶わぬ夢だと分かったとき、いい大人が声を出して泣きました。
その後の夫婦で考えた手立てや病院からの提案内容など、私が父親になるまでの経緯をお伝えします。
- 無精子症とは何か
- 診断が下るまでの流れ
- 無精子症男性が父親になる3つの方法
この記事は、なかなか子宝に恵まれず悩まれている方、すでに不妊治療にチャレンジしている方、はたまた検査を拒否している男性に向けて発信します。
無精子症とは何か。
その名のとおり、精液に精子が0であることを無精子症といいます。
100人に1人の割合といわれ、その中でも以下の2種類に分かれます。
閉塞性無精子症:精巣で精子が作られているけど、通り道が詰まっていてでてこない
芸能人でいうとダイアモンドユカイさんが閉塞性無精子症を告白しています。睾丸にメスを入れ、精巣から組織を取り出す手術をすれば90%の確率で精子が見つかります。ユカイさんは手術後、3人の子宝に恵まれています。
非閉塞性無精子症:そもそも精子がうまく作れない
無精子症の8割がこちらに該当します。診断名の発表はありませんが、元大相撲力士KONISHIKIさんは、手術をしても精巣から精子を見つけ出すことができなかったとメディアのインタビューで答えていることから非閉塞性無精子症と予想されます。手術によって精子が見つかる可能性は30%程といわれています。
私は後者、非閉塞性無精子症の診断を受けました。
無精子症の診断が下るまでの流れ
まず、避妊をせずに1年経っても妊娠しない場合、不妊症の疑いがあります。6組に1組が不妊で悩んでいるといいます。
下記は男性が無精子症。女性は異常がない場合の不妊治療の一例です。
- タイミング法
女性の子宮を超音波検査で確認しながら、予測した排卵日前後に性行為を行う方法
- 産婦人科での検査
血液検査や超音波検査。女性ホルモンのバランスを調整し、卵巣を刺激して排卵を起こりやすくする働きがある薬の服用。
- いまここ泌尿器科での精液検査
精子の有無、運動検査。染色体検査。
- MD-TESE手術
顕微鏡下で精巣内をくまなく検査し、精子を1匹ずつ採取していく手術方法。精子は凍結保存。
- 採卵
卵子を増やす注射を10日間程度連日打つ。ホルモンを調整する点鼻薬の服用。手術。
- 移植
採卵した卵子に対して精子1匹を入れて培養する顕微授精後の受精卵を移植。
無精子症は大抵の場合、2回の精液検査後に診断が下ります。
精液は病院の個室か自宅で採取することになります。
個室の場合は、採取の助けとなるDVDが用意されていました。

あら初耳。赤裸々ね。
自宅の場合は、診察時間に合わせて採取し、人肌で温めながら持参します。
採血による染色体検査も合わせて行います。検査の結果によっては手術をしても精子を回収できないことが分かっているので必ず受けましょう。
無精子症男性が父親になる3つの方法
無精子症の診断を受け入れることができるようになった私たちは、以下の3つのことについて調べ始めました。
- AID
- 特別養子縁組
- MD-TESE
AID
非配偶者間人工授精AIDは、男性不妊に対するあらゆる治療を行ったにもかかわらず、 妊娠せず、それでもどうしても子どもがほしいという選択される方法です。他人の精子を使用し、人工授精での妊娠を試みます。
特別養子縁組
子どもの福祉の増進を図るために、養子となる子の実親との法的な親子関係を解消し、実の子と同じ親子関係を結ぶ制度です。
MD-TESE
顕微鏡下で精巣内をくまなく検査し、精子を1匹ずつ採取していく手術方法 です。
採取できた場合は、顕微授精での妊娠を試みます。
【不妊治療】無精子症の30代男性が父親になるまで【男性不妊】のまとめ
- 避妊をしないで1年経っても妊娠しない場合は、早めに病院へ行く。
- 検査は夫婦で受ける。
- 無精子症だった場合、MD-TESEにチャレンジする。
- 採卵~判定~出産までは女性に負担がかかるので男性は支える。
実際には、自然妊娠を信じ、2年弱待ちました。そこからさらに、私の検査にもたついたため、不妊治療のスタートが遅れました。「不妊は女性が原因」というイメージをもっていたのだと思います。年齢が高くなるにつれ、妊娠率は下がっていきます。検査を受け、無精子症だと分かったら、まずはMD-TESEにチャレンジする。その結果を受けて、不妊治療を継続するか夫婦で話し合っていくことが必要です。
また、治療費用も計画して用意することも大切です。費用について詳しく書いた記事です。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。