

何度も練習してからテストに臨んでいるのに・・・。
どうして覚えられないのかしら。
こんな疑問に答えます。
私は、小学校と特別支援学校に約10年勤務し、様々な特徴を持つ子どもたちと過ごしてきました。また、小学校では関係機関との連携、保護者のみなさんや担任からの相談窓口を担う特別支援コーディネーターとして、子どもたちの実態にあった学習方法を模索してきました。
①特性に合った漢字の覚え方の紹介
②おすすめ学習教材の紹介
学校では、漢字の学習は繰り返し書くことが通例となっています。ですから年度初めに、漢字練習帳の購入を必ず求められることと思います。
ノートに何行ずつ、何ページ分・・・ほとんどが宿題の課題として出され、苦痛に思った方も多いのではないでしょうか。
一時期、5文字以上の繰り返しは体罰でしかないと論じた教諭が話題になったことがありました。肯定するわけではありませんが、一理あるといえます。
はっきりと区分はできずとも、人によって文字の捉え方は異なり、本人に合った学習方法は必ずあります。実態を正しく把握することで、課題への向き合い方が変わってきます。
それでは本題に入ります。
特性に合った漢字の覚え方

漢字の覚え方の例は次の3つです。
写真を撮るように覚える
写真と撮るように覚えるタイプは、漢字を初めて覚える際に間違って理解してしまうとその情報をなかなか更新できないという特徴があります。一方で、授業で先生の話をあまり聞いていなくても、教科書の内容や黒板に書かれたことを瞬時に記憶できるため、成績が良いという事例もあります。
漢字の場合は、パズルのように記憶しています。へんやつくりの位置が入れ替わっているなどの誤解答が多くみられます。
このタイプの学習には、漢字が虫食いのようになっている問題が適当です。部首の記憶が得意な点を生かし、正しい組み合わせを楽しみながら知ることをねらいます。
音で覚える
音で覚えるタイプは、「書くことが苦手だなぁ・・・。聞く方が得意かもしれない」という仮説のもと見出されることがほとんどでした。ただ、目からの情報入力が8割と言われているなか、聞くことが得意というお子さんに出会うことは多くありませんでした。
このタイプは、書く作業をある程度減らし、聞くことに集中することで変化が見られます。漢字では、読みから覚えてしまうことが効果的です。リズムに乗って覚えたり、音楽に合わせたりすることで効果が高まることもあります。 漢字を何度も繰り返して書く練習方法でも、漢字の読みを声に出しながら書いた経験はないでしょうか。
物語で覚える
物語で覚えるタイプは、漫画で漢字に触れることが最適です。その漢字が使われる述語を使って文章を作ることも学校では実践しますが、前者の方が視覚的支援も期待できるため効果が高まります。
私自身、枕元の学習漫画を読みながら眠りについていた記憶があります。私が漫画から学習したのは「ことわざ・慣用句」「歴史」でしたが、楽しく無理なく課題に向き合えました。
現在では、我が子が漫画だけでなく、本に関心が持つ子どもになるよう

お父さん、本を読んでますよ~。一緒にどうですか~?

・・・
と本を読む姿を これでもか というほど見せています。
おすすめの学習教材
(後日掲載)
まとめ
自分自身または、お子さんの実態を把握すること。把握が難しい場合や判断に迷う場合は、教材を変えて課題に取り組んでみることが大切です。
また、一夜づけのようにすぐ書けなくなっては意味がありません。長い間、学習したことを活用できるようになるため大事なことをまとめました。(後日掲載)